SUPER RUGBY 第9戦 HURRICANES戦 (WEEK 11)

今回の試合は70分まで本当に良かった。ディフェンスもしっかりして、セットプレーもミスが少なかった為、均衡した試合ができていた。少し気になったのは前半20分前後で何度も9番田中がラックからボールを出すのに時間をかけていた為、ハリケーンズの選手がラックに入り、その度に次のプレーの準備をしていたサンウルブズの選手がまたボールを確保するためにまたラック入る必要があった事。田中がハーフをやっている時によく見かけるが、ボールを出すタイミングを少し考えて欲しい。これはフォワード選手としては無駄に体力を消耗したと思う。小さい事かもしれないが、後半最後10分に点差が開いたのもこういった細かいところから差が出たのだと思う。またスクラムでもボールの入れるタイミング、そして劣勢であるならすぐにボールを出すことを考えて欲しい。無駄に味方ボールをペナルティーで相手にあげる必要はない。

2試合連続で11番に入った福岡だが、トイメンは190cm以上、体重も95キロ近くと全くサイズが違うのにも関わらず、しっかりとタックルで止め(後半タックルを外されるシーンもあったが)、アタックではスローフォワードを取られたが、ボールを持ってからの初速が速く相手を振り切っていた。更に後半にはスクラムハーフ流のキックからうまくボールを拾いトライも上げている。彼がボールを持つと何かしてくれるという期待感が生まれる数少ない選手である。

試合自体は43対15で負けたが、相手は今シーズンNZで一番強いと言っても良いハリケーンズ相手によくやった印象を受けた。チームも試合を重ねるごとに良くなっていると思う。ラインアウトも安定し、ここ2試合ゲームキャプテンをしている7番のラブスカニフはリーダーシップもあり体を張った泥臭いプレーを本当によくやっている。14番のサウマキもアタックで多くの場面で顔を出しゲインラインを超えていた。残念なのは何度か相手ゴール5メールラインで何度もフェーズ重ねていたがトライを取れなかったところ。1本でもトライが取れいたらまた結果は変わっていたかもしれない。試合残り10分まで26対15という11点差で試合ができた事は次戦に向けてポジティブな点だ。

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