フランスは試合開始から全開で攻めてきた。それに圧倒されたのか、開始早々トライを取られてしまう。後半開始早々でも同じ様に点を取られてしまった。前後半の最初の5分、10分は本当に気をつけないと簡単に試合を決定づけてしまう様なことにつながりかねない。
前半日本はすぐに点を取られてしまったが、その後落ち着き、多くのフェーズを重ね最後タタフがトライを取る素晴らしい流れがあった。ゲインを切れない中でも規律を守り我慢できた事が、最後トライにつながったのだと思う。
前半は13-13と互角の勝負をする事ができ、暑さに強い日本が後半有利に進められるかと思ったが、さすがはシックスネイションズで優勝しているフランス、後半はしっかり修正してトライを重ねダブルスコアの点差をつけた。実力の差があったのでフランスが後半強かったのは分かるが、後半に点差を広げられるのは2015年以前の日本と一緒なので、次戦そうならないように頑張ってほしい。
気になる点はバックスリーの３人。野口がでれず山中がフルバックだったが、山中のキックは素晴らしいが、ランプレーは正直このレベルだと難しいかもしれない。また、両ウィングは同じタイプでフィジカルには強いが、相手も強いとあまりアドバンテージを出す事ができない。初速で相手を抜ける様なスピードは持っていないので、どちらか一人は松島やまだ試合に出てない山下や根塚を使ってほしい。
山沢が出れず、急遽先発になったスタンドオフの李は頑張っていた。及第点以上だったと思う。ただ、後半疲れが出ていた時にペナルティからのタッチキックを正確に外に出せない場面やファーストフェーズで相手にタックルで飛ばされてしまい失点に繋がるような場面があったので次回修正してほしい。
今回の試合もフォワードのディフェンスはダブルタックルでしっかり止めていた。これを最後までできるようにフィットネスをあげてほしい。また試合終了最後のスクラムではメンバーが変わった後にも関わらず、８人でスクラムを組み相手からペナルティを獲得し、最終的にはトライを取る事ができた。この点はさらに磨きをかけて日本の武器にしてほしい。
次のフランス戦は今回の修正点を生かす事ができれば勝利することも可能だと思う。是非とも頑張ってほしい！
